サードパーティーオリジントライアルとは何か?
オリジントライアルは、ウェブプラットフォームの新しい機能や実験的な機能をテストするための方法です。サードパーティオリジントライアルにより、埋め込みコンテンツのプロバイダは複数のサイトで新しい機能を試すことができるようになります。
翻訳者の yoichiro さん、レビュアーの lacolaco さんに感謝いたします。
オリジントライアル は、ウェブプラットフォームの新しい機能や実験的な機能をテストするための方法です。
オリジントライアルは通常、ファーストパーティベースでのみ利用でき、登録された単一の オリジン でのみ機能します。もし開発者がコンテンツが埋め込まれている他のオリジンで実験的な機能をテストしたい場合は、それらのオリジンをすべてオリジントライアルに登録しなければならず、それぞれに一意のトライアルトークンが必要になります。これは、多数のサイトに埋め込まれているスクリプトをテストすることを考えると、スケーラブルなアプローチとは言えません。
サードパーティオリジントライアルにより、埋め込みコンテンツのプロバイダは、複数のサイトを横断して新機能を試せるようになります。
サードパーティオリジントライアルは、すべての機能で利用できるわけではありません。Chromeは、サードパーティのサイトにコードを埋め込むことが一般的なユースケースとなる機能に対してのみ、サードパーティオリジントライアルオプションを利用できるようにします。 Chrome のオリジントライアル入門 には、Chrome オリジントライアルへの参加方法に関するより一般的な情報が記載されています。
サードパーティプロバイダとしてオリジントライアルに参加する場合、オリジントライアルに含める予定のサイトのパートナーまたは顧客に通知し、期待値を設定するのは、あなたの責任となります。実験的な機能により予期しない問題が発生する可能性があります。そして、ブラウザベンダは、トラブルシューティングサポートを提供できないかもしれません。
サードパーティオリジントライアルをサポートすることで、より幅広い参加が期待できますが、実験的な機能の過度の使用または誤用の可能性も高まるため、"トラステッドテスター" アプローチの方が適切です。 サードパーティオリジントライアルによるより広い影響範囲では、サードパーティプロバイダとして参加するウェブ開発者の、さらなる監視と責任が求められます。問題のあるサードパーティのスクリプトが複数のサイトに影響を与えるのを回避するため、サードパーティオリジントライアルを有効にするリクエストは、レビューが必要となる場合があります。オリジントライアル開発者ガイドにて、 承認プロセス が説明されています。
Chrome プラットフォームステータス で、サードパーティオリジントライアルの進捗状況に関する最新情報を確認してください。
サードパーティオリジントライアルの登録方法
進行中のトライアルの一覧 からトライアルを選択します。
トライアルの登録ページにて、サードパーティトークンを要求するためのオプションが利用可能になっていれば、それを有効にします。
サードパーティトークンの使用を制限するための選択肢の 1 つを選択します:
- Standard Limit: これは、 Chrome ページ読み込みの 0.5% に適用される通常の制限です。
- User Subset: 有効なサードパーティトークンが提供されている場合でも、Chrome ユーザーの数パーセントが常にトライアルから除外されます。除外率はトライアルごとに異なります(または適用されないかもしれない)が、通常は 5% 未満です。
Register ボタンをクリックして、リクエストを送信します。
リクエストに対してさらにレビューが求められない限り、サードパーティトークンはすぐに発行されます。(トライアルによっては、トークンリクエストのレビューが必要になる場合があります。)
レビューが必要だった場合は、レビューが完了し、サードパーティトークンの準備ができたときに、メールで通知されます。
フィードバックの提供方法
サードパーティオリジントライアルに登録していて、それを改善する方法についてのアイデアや手順といったフィードバックを報告したいときは、オリジントライアル GitHub コードリポジトリに Issue を作ってください 。
参考情報
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